元DeepMindのチームが作ったロボットAI企業、評価額1.6兆円に
Physical Intelligence(元DeepMind)が評価額110億ドル超で10億ドル調達検討。「物理AI」が次のフロンティア。
ロボットが「考えて動く」時代が、投資家の財布を開かせてる。
Physical Intelligence(π)という元Google DeepMindのメンバーが立ち上げたスタートアップが、評価額110億ドル(約1.6兆円)超で10億ドル(約1500億円)の資金調達を検討中だとBloombergが報じた。
ChatGPTやClaudeが「言葉で考えるAI」なら、Physical Intelligenceは「体で動くAI」を作ってる。
何をやってる会社なの
ロボットに「汎用的な知能」を与えるAIモデルを開発してる。
今のロボットは1つの作業しかできない。倉庫で箱を運ぶロボット、工場で溶接するロボット。それぞれ専用のプログラムが必要。
Physical Intelligenceのアプローチは違う。1つのAIモデルで、洗濯物を畳む、テーブルを拭く、ドアを開ける——いろんな物理的タスクをこなせるようにする。ChatGPTが「どんな質問にも答える」のと同じ発想で、「どんな動作もできる」ロボットを目指してる。
なんで今バズってるの
AI投資の焦点が「言語モデル」から「物理AI」に移り始めてる。
OpenAI、Anthropic、Googleが言語AIで競争してる裏で、次のフロンティアは「現実世界で動くAI」。NVIDIAのジェンセン・ファンがGTC 2025で「Physical AI」を連呼してたのは、この流れを見越してのこと。
テスラのオプティマス、Figure AI、1X Technologies——ヒューマノイドロボットのスタートアップに巨額の資金が流れてる。Physical Intelligenceはその中で「ロボットの脳」を作るポジション。
評価額がおかしくない?
110億ドルは確かに高い。でも比較対象を考えると:
- OpenAI: 8400億ドル
- Anthropic: 610億ドル
- Figure AI: 約26億ドル
「言語AIの脳」にこれだけの評価がついてるなら、「物理AIの脳」に110億ドルはむしろ控えめかもしれない。ロボットの市場規模はソフトウェアより遥かに大きい。
ただし、Physical Intelligenceの技術がまだ研究段階なのは事実。実際に工場や家庭で使えるレベルまで来てるかは、外からは分からない。
DeepMindとの関係
創業チームはGoogle DeepMindの出身。AlphaGoやAlphaFoldを作った組織から独立した。
DeepMind自体もロボティクスAIを研究してるけど、Googleの中にいると動きが遅い。「もっと速く進めたい」と思った人たちが飛び出して作ったのがPhysical Intelligence。AI業界の「独立」トレンドの一つ。
日本にとっての意味
日本はロボット大国だけど、「ロボットのAI」では遅れてる。ファナック、安川電機、ソフトバンクのPepper——ハードウェアは強いのに、AIの頭脳は海外頼みになりつつある。
Physical Intelligenceのような「汎用ロボットAI」が普及したら、日本のロボットメーカーは「体」を作って、「脳」はアメリカから買う構図になるかもしれない。半導体で起きたことが、ロボットでも起きる。
ロボットが「考えて動く」時代の入り口。入場料は1.6兆円。
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