コカ・コーラのCEOが辞めた理由:「AIの波に、自分じゃ乗れない」
コカ・コーラ、ウォルマート、Adobe——数週間で3社のCEOが退任。全員AIが理由。「自分じゃ無理」と認めた。

AIで社員を解雇するCEOは多い。でもAIを理由に自分を解雇するCEOが出てきた。
コカ・コーラのCEOジェームズ・クインシーが退任を発表した。2017年からトップを務め、1990年代からコカ・コーラにいた人物。辞める理由がストレートすぎる。
「AIが来る前の世界では成果を出してきた。でも今、大きなシフトが来ている。次の波に乗るのに最適なチームを組むのが自分の仕事だ」
つまり「自分じゃ無理」と認めた。
1人じゃない
ウォルマートのCEOダグラス・マクミロンも同じ理由で退いた。「AIショッピング、エージェントコマースがどうなるか見えてきた。始められるけど、最後までやり切れない」。
AdobeのCEOシャンタヌ・ナラヤンは自分から辞めたんじゃなく、「AI対応が遅い」と投資家に退任を求められた。
数週間で3人のメガ企業CEOが去った。全員AIが理由。
皮肉な構図
ここが面白いところ。
ほとんどのCEOは「AIで効率化」を理由に社員を何千人も解雇してきた。「AIがあれば少ない人数で回る」と。
でも今度は自分たちが「AIについていけない」と認めて辞めている。社員に「AIを使いこなせ」と要求してきたCEOが、自分はAIを使いこなせないと言って去る。
この構図に気づいてるかどうかで、このニュースの読み方が変わる。
取締役会の忍耐が切れた
CEOが自発的に辞めてるケースもあるけど、AdobeのようにoB取締役会が「もう待てない」と動いたケースもある。
AI導入の「大きな約束」が実際のビジネス成果に繋がるまでに時間がかかっている。取締役会は「いつ結果が出るんだ」と苛立ってる。誰かを責めるなら、一番上にいる人。
これ、他のCEOにも広がる?
たぶん広がる。
「AI時代のリーダー」と「AI以前のリーダー」の世代交代が、予想より早く進んでる。コカ・コーラやウォルマートのようなオールドエコノミーの巨人でこれが起きてるのは、テック企業だけの話じゃないということ。
次に辞めるCEOは誰か。「AIについていけない」を認められる人が辞めて、認められない人が残る。どっちが怖いかは、考えてみてほしい。
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