AIのCEO3人がカメラの前に座った。ザッカーバーグは逃げ、マスクはドタキャンした
AIドキュメンタリー公開。アルトマン、ハサビス、アモデイが出演。ザッカーバーグは断り、マスクはドタキャン。IMDb 8.2。

アルトマン、ハサビス、アモデイ。この3人が同じドキュメンタリーに出演した。
『The AI Doc: Or How I Became an Apocaloptimist』が3月27日に全米公開された。オスカー受賞チーム(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『ナワリヌイ』のプロデューサー陣)が約3年かけて完成させたAIドキュメンタリー。
誰が出てるの
出た人:
- サム・アルトマン(OpenAI CEO)
- デミス・ハサビス(Google DeepMind CEO)
- ダリオ・アモデイ(Anthropic CEO)
- トリスタン・ハリス(『The Social Dilemma』の人)
- エリエゼル・ユドコウスキー(AI安全研究の第一人者)
逃げた人:
- マーク・ザッカーバーグ(Meta CEO)→ 参加を断った
- イーロン・マスク(Tesla/xAI CEO)→ 直前でドタキャン
5人中3人。ザッカーバーグとマスクが出なかったのは、たぶんこの映画が「CEOを追い詰める」タイプのドキュメンタリーだと察したからだろう。
どうやってCEOを引っ張り出した?
プロデューサーのテッド・トレンパーが業界リーダーに80通以上のメールを送った。返事が来たのは6通。そこから何度もオフレコの会話を重ねて、信頼関係を作って、最終的にCEOの出演に漕ぎ着けた。
オスカー受賞直後に動き始めて、3年かかった。
何が語られるのか
監督のダニエル・ローハーは、妻と結婚して、子どもが生まれようとしている中で「AIが世界をどう変えるのか」に向き合う。個人的な物語と、AI業界のリーダーへのインタビューが交互に進む構成。
IMDbスコア8.2。Varietyのレビューでは「怖い、でも必見」と評されてる。
『The Social Dilemma』がSNSの危険性を一般の人に伝えたように、この映画はAIの危険性を伝えようとしてる。ただし、Wiredのレビューによると「CEOに対して甘すぎる」という批判もある。
見るべき?
AIに興味がある人なら見たほうがいい。
アルトマン、ハサビス、アモデイが同じ映画でカメラの前に座ること自体が歴史的。この3人がお互いの競合でありながら、「AIのリスク」について語るのは、今のこのタイミングでしか見れない光景だと思う。
ただ、逃げた2人——ザッカーバーグとマスク——の不在が、この映画の限界でもある。AIの「全体像」を描くなら、全員が座るべきだった。座らなかった理由こそが、この映画の本当のテーマかもしれない。
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