時速100kmで車を追いかけるドローン、ナルカンも運ぶ。警察ヘリの時代が終わるかも
BRINCがStarlink内蔵の警察ドローン「Guardian」発表。時速100km、62分飛行、ナルカン投下。900以上の米自治体に導入済み。
911に電話する。8分後にドローンが現場に到着。薬物の過剰摂取なら解毒剤を投下、溺水なら浮き輪を落とす。犯人が車で逃走したら、時速100kmで追跡。
これ、映画じゃなくて実際の製品。
BRINCの「Guardian」
シアトルのスタートアップBRINCが発表した「Guardian」は、911通報対応に特化したドローン。CEOのブレイク・レスニックは「警察ヘリコプターを置き換える」と明言してる。
スペックがえぐい。飛行時間62分、最高速度100km/h超、対応距離8マイル(約13km)。4Kカメラに640倍ズーム、デュアル赤外線カメラ、レーザー測距計、高輝度スポットライト搭載。
そして最大のポイント——Starlink内蔵。SpaceXの衛星通信パネルがドローン本体に埋め込まれてるから、地球上どこでも通信できる。商用ドローンにStarlinkが搭載されたのは世界初。
何を運べるの
充電ステーション(「ネスト」と呼んでる)から離陸するときに、911通報の内容に応じて積み荷を自動選択する。
- ナルカン(Narcan) — オピオイド過剰摂取の解毒剤。アメリカでは毎年10万人以上がオピオイドで死亡してる
- AED(自動体外式除細動器) — 心停止の応急処置
- エピペン — アナフィラキシーショック用
- 浮き輪 — 溺水事故対応
バッテリー交換もロボットが自動で行う。約1分で完了。稼働率95%。現行のドローンシステムの2倍以上。
車を追いかけられるドローン
「車両を追跡できる初めてのドローン」とBRINCは言ってる。時速100km超で飛べるから、街中の逃走車両なら追いつける。
Motorolaの通信システムと統合されてて、指令センターから直接ドローンを出動させられる。AIが911通報のキーワードを検知して、自動出動も可能。警察官がラジオの緊急ボタンを押すだけで飛び立つ。
怖くないの?
正直、ちょっと怖い。
「警察ドローンが街中を飛び回る」絵面はディストピアっぽい。プライバシーの問題は確実にある。640倍ズームのカメラが常に空にあるのは、安心感と監視社会の境界線を曖昧にする。
一方で、「救急車が到着するまでの8分」に薬を届けられるなら、助かる命がある。ヘリコプターを飛ばすより圧倒的に安くて速い。
BRINCのドローンはすでにアメリカの900以上の自治体に導入済み。企業価値は約4.8億ドル(約720億円)。
テクノロジーは中立。使い方が全て。ただ、「使い方を決める」のが誰なのか、そこは注視しておくべきだと思う。
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