OpenAI、動画生成アプリSoraを終了。Disneyの10億ドル投資も消えた
OpenAIがSoraアプリ終了。コスト過大、ユーザー減、ディープフェイク問題。Disneyの10億ドル出資も白紙に。IPO準備で方向転換。

「AIで誰でも映画が作れる」って盛り上がってたの、覚えてる? もう終わった。
OpenAIがSoraアプリの提供を終了した。去年9月にリリースして、わずか半年。ChatGPTからの動画生成も停止。収益は推定210万ドル(約3.2億円)。OpenAIの規模で考えると、誤差みたいな数字。
なんで止めたの
コストが合わない。 動画生成はめちゃくちゃ計算資源を食う。OpenAIはIPO(株式上場)を控えてて、利益率の悪いサービスを切りたい。「世界シミュレーション研究はロボティクスに活かす」と言い替えたけど、要するに「これにGPU使うのもったいない」。
ユーザーが離れた。 11月のピーク時に333万ダウンロードだったのが、2月には112万に。ChatGPTの週間9億ユーザーと比べたら、小さすぎる。
ディープフェイク問題。 有名人の動画を生成できないようにしてたはずが、簡単にすり抜けられた。マーティン・ルーサー・キング・Jr.やロビン・ウィリアムズのディープフェイクが出回って、遺族がInstagramで「やめてくれ」と訴えた。
Anthropicに押されてる。 企業顧客をAnthropicに取られまくってて、動画とか画像に使うGPUをテキストとコードに回す必要がある。
Disneyも離れた
Soraの閉鎖で、Disneyとの提携話が消えた。
ディズニー、マーベル、ピクサー、スターウォーズのキャラクター200体以上をSoraで使えるようにする計画だった。Disney側は10億ドルの出資も予定してた。全部パー。
OpenAIの方向転換
1週間でSora停止、エロモード棚上げ、700人解雇。
Wall Street Journalの報道によると、OpenAIは「消費者向けの派手なプロダクト」から「企業向けのビジネスツール」に舵を切ってる。IPO前に「ちゃんとした会社」に見せたい、ということだと思う。
面白いのは、Anthropicが最初からこの戦略だったこと。画像も動画もやらず、テキストとコードに集中。結果、企業顧客の73%を取ってる。OpenAIがAnthropicの戦略を後追いしてる形。
「AIで動画」の夢は終わった?
Soraは終わったけど、AI動画生成自体は終わってない。ByteDanceのSeedance 2.0がCapCutに搭載されたし(この前書いた)、Runwayも健在。
ただ「テキストを入れたら映画が出てくる」未来は、思ったより遠かった。少なくともOpenAIは、そこに賭けるのをやめた。
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