「6歳でYouTube中毒、9歳でインスタ依存」——米陪審がMeta・YouTubeに600万ドルの賠償命令
ロサンゼルスの陪審がMeta・YouTubeに600万ドルの賠償命令。6歳でYouTube中毒になった女性の訴え。SNS依存症訴訟で初の有罪判決。
6歳でYouTubeにハマり、9歳でInstagramに依存し、うつ病と自傷行為に至った——。
2026年3月25日、ロサンゼルスの陪審がMeta(Instagram運営)とGoogleのYouTubeに対し、合計600万ドル(約9億円)の損害賠償を命じた。米国でSNS依存症訴訟において陪審がプラットフォーム側の責任を認めた、史上初の判決だ。
何が争われたのか
原告は現在20歳の女性(K.G.M.)。6歳の頃からYouTubeを使い始め、9歳でInstagramのアカウントを作成。無限スクロール、自動再生、アルゴリズムによるレコメンドといった設計が「中毒性のある使用」を助長したと主張した。
結果として10代の頃にうつ病、不安障害、自傷行為を経験したという。
賠償の内訳
陪審は補償的損害賠償300万ドル、懲罰的損害賠償300万ドルの計600万ドルを認定。責任割合はMeta 70%(420万ドル)、YouTube 30%(180万ドル)とされた。
なぜこの判決が重要か
この判決は一件の訴訟に過ぎない。だが全米では数千件の同様の訴訟が係属中だ。
さらに前日の3月24日には、ニューメキシコ州の陪審がMetaに3億7,500万ドル(約560億円)の賠償を命じている。こちらは子どもの安全と精神的健康を害し、児童性搾取に関する情報を隠蔽したとして州の消費者保護法違反が認められた。
Meta・YouTubeとも判決に不服として控訴する方針を表明している。だが「テック企業の無敵神話」にはっきりとヒビが入った。
設計が問題だったという論理
無限スクロール。自動再生。通知バッジ。いいね数の表示。
これらはすべて「ユーザーを引き留める」ために設計された機能だ。大人でも抗えないそれを、6歳の子どもに使わせたらどうなるか。その結果が、この判決に凝縮されている。
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