OpenAI、従業員を倍増して8000人に。安全チームは解散した
OpenAIが年末までに8000人に倍増。安全チームMission Alignmentは16ヶ月で解散。アルトマンは安全監督から離脱。

攻めまくってる。でも大事なものを捨ててない?
OpenAIが年末までに従業員を4500人から8000人にほぼ倍増させる計画を発表した。1日12人のペースで採用。サンフランシスコのオフィスも拡張中。
同じ時期に、CEOのサム・アルトマンが安全チームの直接監督から離れた。安全チーム(Mission Alignment)は解散した。設立からわずか16ヶ月。
なんで急いでるの
Anthropicに企業顧客を取られてる。
Anthropicが初回のエンタープライズAI導入の73%を獲得してるらしい。去年は50%だったのに。アルトマンは2025年12月に社内で「コードレッド」を宣言。コアプロジェクト以外を全部止めて開発を加速した。
Soraアプリも止めた。動画生成AIのモバイルアプリが計算リソースを食いすぎてたから。エロモードも棚上げ。リソースを集中させるために、脇道を全部切った。
8000人の新規採用の大半は、製品開発、エンジニアリング、研究、営業。「もっと作って、もっと売る」に全振り。
安全チームが消えた
ここが引っかかる。
Mission Alignmentチーム(AIの安全性を専門に担当するチーム)が解散。リーダーのジョシュア・アチャムは「チーフ・フューチャリスト」という肩書に移ったけど、何をするかは未定。
代わりに「安全担当者を各チームに分散配置」する方式に移行。聞こえはいいけど、「全員の仕事」は「誰の仕事でもない」になりがち。
アルトマン自身も安全チームの監督から離れて、資金調達、サプライチェーン、データセンター建設に集中すると発表。
辞めていく安全研究者たち
安全チームの解散前から、研究者が次々と辞めている。
- ゾーイ・ヒッツィグはNYタイムズに寄稿して辞任を公表。「OpenAIの広告戦略に深い懸念がある」
- エロモードに反対した安全担当幹部は解雇された
- ロージー・キャンベル(Policy Frontiersチームリーダー)は「安全なAGIの使命は、社外のほうが効果的に追求できる」と退職
辞める人が「内部にいても意味がない」と言って出ていくのは、相当なサイン。
8400億ドルの賭け
OpenAIの最新の評価額は8400億ドル(約126兆円)。ソフトバンクも参加した1100億ドルの資金調達を完了。
この金で何をするか。データセンター、チップ、人材。全部AIの計算能力を増やすためのもの。安全研究は——少なくとも優先順位リストの上のほうには見当たらない。
「まず作る、安全は後で考える」が正しい戦略かどうか。答えが出る前に、もう動き出してる。
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