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「存在しなくてムカついたから、AIに作らせた」——OpenClawの作者がOpenAIに入った

バイブコーディングで作ったAIエージェント「OpenClaw」の作者がOpenAI入り。ザッカーバーグの誘いを断った。

AutoMedia Desk
2026/03/27 14:18
4分
更新 2026/03/27 14:18
「存在しなくてムカついたから、AIに作らせた」——OpenClawの作者がOpenAIに入った
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バイブコーディングで世界を変えた男が、OpenAIに行った。

OpenClawの作者ピーター・スタインバーガーがOpenAIに加入。サム・アルトマンがXで「天才」と紹介した。OpenClawはオープンソースの財団に移管されて、独立を維持する。

OpenClawって何

「AIが実際にタスクをやってくれるやつ」。カレンダー管理、フライト予約、メール返信、SNS投稿——チャットアプリ経由でAIに指示すると、勝手にやってくれるフレームワーク。

作者のスタインバーガーはオーストリア人の開発者。3年間のブランクの後、2025年に「バイブコーディング」(LLMに指示してコードを書かせる方法)で戻ってきた。

Lex Fridmanのポッドキャストで「こういうツールが存在しないことにムカついたから、AIにプロンプトで作らせた」と語った。プロトタイプは1人で、AIの力だけで作った。

名前が3回変わった

最初は「Clawdbot」→ Anthropicから商標クレームが来て「Moltbot」→ 語感が悪くて「OpenClaw」に。2ヶ月で2回改名。

改名のたびにバズった。「AIが実際に仕事をする」というコンセプトがウケて、数週間でバイラルに。中国ではTencentがWeChat対応のOpenClaw製品を出した。DeepSeekとも連携。

なんでOpenAIを選んだの

ザッカーバーグからも直接声がかかった。でもスタインバーガーはOpenAIを選んだ。

「会社を作るゲームは13年やった。もう十分。世界を変えたい。OpenAIと組むのが一番速い」。サーバー代が月1万ドル赤字だったのも理由の一つ。

OpenAIにとっては、AIモデルの開発(得意分野)からAIエージェントの運用(これから必要な分野)への戦略転換。何千人もの開発者がOpenClawを使ってエージェントを作る中で、スタインバーガーが蓄積した「失敗パターン」の知見が欲しかった。

セキュリティの問題も

Ciscoのセキュリティチームがテストしたら、OpenClawのサードパーティ製スキルがユーザーに気づかれずにデータを抜いてた。中国はOpenClawの政府機関での使用を禁止した。

バイラルになったツールにありがちな問題。速く広がったぶん、セキュリティが追いついてない。

OpenClawはどうなるの

OpenAIが買収したわけじゃない。OpenClawは独立した財団に移管される。OpenAIが資金を出すけど、コードの所有権は持たない。ベンダーロックインなし。

つまりOpenClawは誰でも使えるまま。スタインバーガーの頭脳だけがOpenAIに行った。

「ムカついたからAIに作らせた」で始まったプロジェクトが、OpenAIの中核戦略になろうとしてる。バイブコーディングの時代、すごいな。

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