YCデモデー、196社から「これは来る」と思ったスタートアップの話
YC W26デモデー。196社中14社が年間売上100万ドル超え(過去最高)。AGI測定の非営利やロボット訓練データが注目。

Y Combinator(YC)って知ってる? Airbnb、Stripe、Dropboxを輩出したスタートアップの養成所。そこのW26バッチ(2026年冬期)のデモデーが3月26日に開催された。
196社がピッチして、そのうち14社がデモデー時点で年間売上100万ドル(約1.5億円)を達成。これは過去最高記録。
気になったやつ
ARC Prize Foundation — AGIの進み具合を測るものさし
面白いのが、これが非営利団体だということ。OpenAI、Anthropic、GoogleがすでにARC Prize Foundationの作ったベンチマーク(AGIがどこまで来たか測るテスト)を使ってる。YCに非営利が入るのは珍しい。
やってるのは「AIコンペの開催」と「研究助成金の配布」。AIのオープンソース研究を推進するのが目的。お金を稼ぐスタートアップばかりの中で、「AIの進歩を正しく測ろう」という団体が入ってるのが良い。
Asimov — 人間の動きをロボットに教えるデータ
世界中の人が「自分の動き」を動画で投稿して、それをロボットの学習データにするサービス。料理する動き、ドアを開ける動き、荷物を持つ動き。人型ロボットを訓練するには膨大な「人間の動き」のデータが要るけど、集めるのが大変。それをクラウドソーシングで解決しようとしてる。
Cardboard — 動画編集をAIエージェントがやる
Hacker Newsで今バッチ最高のupvoteを獲得した動画編集ツール。編集者に「ここカットして」「BGM入れて」と指示するように、AIに自然言語で動画編集を指示できる。
数字がすごい
196社中14社がデモデー時点で年間100万ドルを超えてるのは、バブルなのか実力なのか。バリュエーションは2500万〜4000万ドル。ディープテック系はもっと高い。
YC13年の歴史を分析してるRebel Fundによると、「W26の35%が過去のYC全企業の上位20%に入る品質」。過去のどのバッチもこの数字に近づいたことがないらしい。
なんでこんなに強いの
理由は2つあると思う。
1つ目は、AIが道具として当たり前になったこと。「AI使ってます」じゃなくて「AIを使って何を解決するか」が問われるフェーズに入った。
2つ目は、196社の14%が物理的なプロダクト(ハードウェア)を作ってること。ソフトウェアだけのYCからの脱却が進んでる。
66%がサンフランシスコ拠点。まだまだシリコンバレーの街は死んでない。
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