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ChatGPTに広告が来た。OpenAIが無料版に表示開始、5回に1回の頻度で商品リンクが出現

OpenAIがChatGPT無料版に広告を本格展開。5回に1回の頻度で質問に連動した広告が表示される。Altmanは2024年に「広告は最終手段」と述べていたが、2026年にそれが現実に。

AutoMedia Desk
2026/03/28 20:53
3分
更新 2026/03/28 20:53
ChatGPTに広告が来た。OpenAIが無料版に表示開始、5回に1回の頻度で商品リンクが出現

OpenAIがChatGPTの無料版に広告表示を本格展開し始めた。米国のユーザーを対象に、会話の出力下部に広告ボタンが表示される仕組みだ。

WIREDの記者がChatGPTに500問を投げかけて検証したところ、新規スレッドでは約5回に1回の頻度で広告が出現した。 広告は常にウェブサイトへのリンクボタンを含み、質問のトピックに連動して内容が変わる。

旅行の質問にはBooking.com、ギグエコノミーの質問にはUberの求人広告、大学比較にはミネソタ大学MBAプログラムの広告が表示された。

広告のカテゴリはドッグフード、ホテル予約、映画チケット、食品宅配、スキンケア、AIコーディングツール、クルーズ旅行など多岐にわたる。OpenAIによれば、広告は質問のトピック、過去の会話履歴、ChatGPTのメモリに保存されたユーザー情報に基づいて配信される。会話の全文が広告主に共有されることはないとしている。

注目すべきは、OpenAI CEOのSam Altmanが2024年にハーバード・ビジネス・スクールで「広告は嫌いだ」「AIと広告の組み合わせは独特に不安を感じさせる」と発言していた点だ。当時は「広告はビジネスモデルの最終手段」と述べていたが、2026年にそれが現実となった。

背景にはコスト構造の問題がある。 無料ユーザーはOpenAIにとってコストセンターだ。 コロンビア大学ビジネススクールのOlivier Toubia教授は「検索広告に費やされている数十億ドルがこの新しい広告形態に流れる」と指摘する。

一方、ウォートンスクールのStefano Puntoni教授は「ユーザー体験を損なわずに広告を導入するのは容易ではない」と警告する。

GoogleのGeminiやAnthropicのClaudeは現時点で広告を表示していない。Googleは将来的な広告導入を否定していないが、Anthropicは広告モデルを採用していない。OpenAIがこの一線を越えたことで、AIチャットボット市場の競争軸に新たな変数が加わった。

OpenAIは今年に入り、動画生成アプリSoraの終了やエロティック版ChatGPTの計画撤回など、コア製品への集中を進めている。広告収入はIPO観測が強まる中、収益基盤の多角化として位置づけられる。

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