Metaがデータセンター用に天然ガス発電所7基を自費建設。AI電力問題の「答え」は化石燃料だった
Metaがルイジアナ州の巨大データセンター用に天然ガス発電所7基(5,200MW)と送電線240マイルを自費建設。AI電力需要が化石燃料依存を加速させている。

Metaがルイジアナ州リッチランド・パリッシュに建設中の巨大データセンターに、自前の電力インフラを丸ごと用意する。Wall Street Journalが3月28日に報じた。
Entergy Louisianaとの契約により、Metaが資金を拠出するのは以下の通り。
- 天然ガス発電所7基(合計出力5,200MW)
- 送電線240マイル(500kV)
- バッテリー蓄電設備3カ所
- 再生可能エネルギー最大2,500MW分
- 将来の原子力発電開発に関する覚書
400万平方フィートのこのデータセンターはMeta史上最大。建設費270億ドル(約4兆円)規模のプロジェクトだ。
なぜ天然ガスなのか
AIデータセンターの電力消費は従来のサーバー施設の数倍に達する。 再生可能エネルギーだけでは到底まかなえない規模だ。 Metaは再エネ2,500MW分の資金拠出と原子力開発の覚書にも署名したが、即座に稼働する5,200MWの主力はガス火力。
「クリーンエネルギー」を掲げるテック企業が、現実には化石燃料に依存する構図が改めて浮き彫りになった。
政治的な逆風
タイミングも悪い。今週、バーニー・サンダース上院議員とアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員が、意味のある規制が成立するまでデータセンター建設を一時停止する法案を提出した。12月の世論調査では、アメリカ人の60%がAI規制強化を支持している。民主・共和・無党派の全てで過半数だ。
テック企業は「データセンターに必要な新規電力は全額自己負担する」と共同宣言している。だがこの宣言に法的拘束力はない。
数字で見る規模感
5,200MWは原発約5基分に相当する。ルイジアナ州全体の発電容量の約20%に匹敵する出力を、1社のデータセンターのために新設する計算だ。Metaの2025年設備投資は600億ドル超。このルイジアナ案件はその中核を占める。
AI産業の電力需要がエネルギー政策そのものを書き換えつつある。「再エネで全部まかなう」という物語は、少なくとも今この瞬間には成立していない。
この記事が役に立ったら共有してください

2035年、電力供給の覇権争い。核融合・核分裂・天然ガスが三つ巴で殴り合う
AIの電力需要300%増を前に、核融合・核分裂・天然ガス・再エネが2035年の電力覇権を争う。HelionはOpenAIに50GW供給を交渉中。勝者はまだ決まっていない。
21時間前GeminiのAI記憶機能が無料開放。Googleが有料限定だった「Personal Intelligence」を全ユーザーへ
GoogleがGeminiアプリの「Personal Intelligence」と「Memory」機能を無料ユーザーへ開放。Gmail・カレンダー・Photosなどのデータを参照してAIが個人に最適化した返答をする機能が、有料プランなしで使えるようになった。
47分前広告