YC W26 Demo Day、投資家が殺到した8社。月面ホテルからAIセキュリティまで

Y Combinatorの2026年冬バッチDemo Dayが今週開催された。約190社がピッチし、少なくとも2社が評価額1億ドルでの資金調達を実施。デフォルト評価額は約3,000万ドルと、シード市場の平均の約2倍に達している。
複数のVCが「お気に入り」に挙げた8社を整理する。
Beyond Reach Labs — 宇宙用展開型ソーラーアレイ
ダイニングテーブルサイズで打ち上げ、軌道上でフットボール場サイズに展開するソーラーアレイを開発。利用可能電力を10倍に増やしつつ、コストを88%削減すると主張する。2027年に飛行予定、LOI(購入意向書)は3億2,500万ドル。
Byteport — 超高速ファイル転送プロトコル
「TCP はAI時代には遅すぎる」という課題に対し、独自プロトコルDARTを構築。TCPの平均10倍、条件次第では最大1,500倍の転送速度を実現するという。
Hex Security — AI継続型セキュリティテスト
AIエージェントがペネトレーションテスターとして24時間稼働し、脆弱性を自動検出する。ローンチからわずか8週間でARR 100万ドル超を達成。ある投資家は「投資枠の取り合いだった」と語る。
GrazeMate — 自律型牧畜ドローン
オーストラリアの6,000頭規模の牧場で育った創業者が開発。ドローンが自動で牛を誘導し、体重推定や牧草量の測定も行う。従来のヘリコプターやバイクを使った牧畜の代替を目指す。
GRU Space — 月面インフラ、まずはホテルから
月の土壌を構造レンガに変換する「ムーンファクトリー」技術を開発。2032年までに月面ラグジュアリーホテルの開業を目標とする。LOIは5億ドル、ホワイトハウスへの招待、トランプ家からの予約も確保済みとのこと。
Luel — AI学習用データマーケットプレイス
UCバークレー中退の2人が創業。日常生活の行動(アイロンがけ、診察の会話など)の音声・映像・画像データを、ロボティクスや音声AIラボに提供するマーケットプレイス。6週間でARR約200万ドル。
Pax Historia — AI駆動の歴史改変ストラテジーゲーム
「ローマ帝国が崩壊しなかったら?」「米国がグリーンランドを併合したら?」といった無限のシナリオをAIが生成。デイリーアクティブユーザー35,000人、累計プレイ回数は約2,000万ラウンド。
Stilta — 特許弁護士向けAIエージェント
特許紛争は1件あたり最大400万ドルのコストがかかる。Stiltaは特許データベースと学術文献を横断検索し、調査コストを削減するAIエージェントを提供。スウェーデン発で、製薬大手ロシュのIP弁護士が既に利用中。
ソース: TechCrunch
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