MetaがAI眼鏡の処方レンズモデルを来週発表へ。700万台売って次は「眼鏡市場そのもの」を取りに行く
MetaがRay-Ban AIスマートグラスの処方レンズ対応モデル「Scriber」「Blazer」を来週発表。2025年の販売台数700万台超、生産能力は年間3,000万台へ。VR縮小と眼鏡シフトの全貌。
Metaが来週、Ray-Banブランドの新型AIスマートグラス2モデルを発表する。Bloombergが3月27日に報じた。
今回の最大の特徴は、処方レンズ(度付きレンズ)を前提に設計された初のモデルという点だ。コードネーム「Scriber」と「Blazer」の2型で、それぞれ丸型と四角型のフレーム。従来の眼鏡販売チャネル(眼鏡店など)を通じて販売される。
The Vergeが先に発見した米連邦通信委員会(FCC)への申請書類によると、両モデルの型番はRW7001とRW7002。 現行世代のRW4002〜RW4014から大きく飛んでおり、チップセットの世代交代を示唆する。
Wi-Fi 6 UNII-4帯域への対応も確認された。 ライブストリーミングやAI機能のリアルタイム映像伝送で通信速度が改善される可能性がある。
ただし、先行発売された「Meta Ray-Ban Display」のようなディスプレイ搭載は見送られる見通しだ。
数字で見るRay-Ban Metaの勢い:
- 2025年の販売台数:700万台以上(EssilorLuxottica決算)
- 2023〜2024年の累計:200万台
- 年間生産能力の目標:2026年末までに2,000〜3,000万台(Bloomberg報道)
Mark Zuckerbergは直近の決算で「当社の眼鏡は昨年3倍以上売れた。消費者向け電子機器としては史上最速クラスの成長」と述べている。同時に「Reality Labsの投資は今後、眼鏡とウェアラブルに集中させる」と明言した。
その言葉通り、MetaはVR部門を縮小している。今年に入りReality Labs従業員1,000人を解雇、複数のVRゲームスタジオを閉鎖。メタバースプロジェクト「Horizon Worlds」のVR版も閉鎖予定だった(VRユーザーの反発で撤回)。
Zuckerbergが決算で放った一言が、この戦略の本質を突く。「世界には視力矯正のために眼鏡やコンタクトをかけている人が数十億人いる。数年後、ほとんどの眼鏡がAI眼鏡でない世界は想像しにくい」。
処方レンズ対応は、ガジェット好きのアーリーアダプターから「眼鏡をかけている全員」へのシフトを意味する。Metaが狙っているのは、もはやスマートグラス市場ではない。眼鏡市場そのものだ。
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