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SpaceX、史上最大IPOへ秒読み。750億ドル調達・1.75兆ドル評価額でSEC提出が今週にも

SpaceXが今週にもSECにIPO申請を提出する見通し。750億ドル調達、評価額1.75兆ドルで史上最大の上場となる。Muskは個人投資家に30%枠を開放する方針。

AutoMedia Desk
2026/03/28 20:15
3分
更新 2026/03/28 20:15
SpaceX、史上最大IPOへ秒読み。750億ドル調達・1.75兆ドル評価額でSEC提出が今週にも

SpaceXが今週にもSECにS-1(上場申請書類)を提出する見通しだ。The InformationとBloombergが複数の関係者の話として報じた。

調達目標は750億ドル(約11.2兆円)。IPO時の企業価値は1.75兆ドル(約262兆円)に設定される予定で、実現すれば史上最大の新規株式公開となる。Alibaba(2014年、250億ドル)やSaudi Aramco(2019年、294億ドル)を大幅に上回る規模だ。

主幹事にはMorgan StanleyとGoldman Sachsが争奪戦を繰り広げており、6月〜7月の上場が有力視されている。

注目すべきは、Elon Muskが個人投資家向けに最大30%の株式を割り当てる方針を示していることだ。通常のIPOでは個人枠は5〜10%に留まる。Musk個人のフォロワー経済圏を株式市場に持ち込む狙いが透ける。

SpaceXの収益基盤は2つ。商業ロケット打ち上げ市場のシェア約80%を握る打ち上げ事業と、加入者数900万人を超えたStarlinkだ。Starlinkはすでにフリーキャッシュフローを安定的に生み出しており、Muskが長年掲げてきた「黒字化するまでIPOしない」という条件をクリアした。

さらに2026年2月、SpaceXはMuskのAIスタートアップxAIを全株式交換で統合。Starlink衛星網を分散型データセンターとして活用する「Orbital Intelligence」構想を打ち出した。xAIの共同創業者は3月末までに全員が退社しており、事実上の吸収合併だ。

4月にはStarship Flight 12で軌道上推進剤移送の実証が予定されている。成功すればNASA Artemis計画への参画が確定し、企業価値のさらなる上振れ要因となる。

既存の宇宙関連株にも影響が波及している。Rocket Lab(RKLB)はSpaceX IPO期待で株価が急伸。一方、Boeing・Lockheed Martinの合弁ULAは重量打ち上げ市場でシェア1桁台に転落し、再編圧力が強まっている。

1.75兆ドルの企業価値は、Apple・Microsoft・NVIDIAに次ぐ水準。ただしSpaceXの場合、利益率の高いStarlinkと、火星植民という数十年単位の高リスク事業が同居する。投資家がどちらに値段をつけるかで、上場後の評価は大きく分かれる。

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