TeslaのFSD(自動運転)が欧州で本格稼働。アムステルダムの自転車だらけの路地で45分完走
Teslaが欧州でFSD Supervisedの本格展開を開始。アムステルダムの複雑な自転車・歩行者環境を無介入で走行するデモ動画を公開。EU規制当局の審査も最終段階で、2026年中の正式承認が現実味を帯びている。

Teslaが欧州でFSD(Full Self-Driving)Supervisedの本格展開を開始した。アムステルダムの狭い路地、予測不能な自転車、歩行者の手振り——そのすべてを無介入で45分間走り切ったデモ動画を公式が公開し、欧州の自動車業界に衝撃が走った。
欧州の道路は、米国より難しい
米国の広い道路と比べ、欧州の都市は圧倒的に複雑だ。アムステルダムは特に、専用レーンを縦横無尽に走る自転車、観光客が歩き回るレンガ畳みの路地、そして運河沿いの急カーブが連続する。
Tesla EuropeはFSD Supervisedがロンドン、マドリード、ベルリン、ローマ、パリ、アムステルダムで走行する動画を相次いで公開。なかでもアムステルダムの映像は歩行者が手を振るジェスチャーを認識して停車するシーンも含まれており、「ただの直進デモではない」と評価されている。
EU規制当局の審査が最終段階
Teslaはオランダの規制当局RDW(Dienst Wegverkeer)と協力し、FSD Supervisedの承認プロセスを進めている。2月16日から3月31日まで、アムステルダムでは一般ユーザーを乗客として乗せる「ライドアロング」イベントも実施。実走データの収集と同時に、規制当局への信頼醸成を図っている。
日本への示唆
日本でも自動運転の規制整備が進んでいるが、Teslaが欧州の複雑な環境で実績を積めば、アジア展開の圧力が高まる。Honda、Toyota、Nissanが国内で進める自動運転開発は、TeslaのFSDとの正面衝突を避けられない段階に来ている。
「FSDが欧州の道路を走り切った」という事実は、競合他社にとって単なるプレスリリース以上の重みを持つ。
この記事が役に立ったら共有してください